さて、いよいよ装着。なんとなく後輪から。
キャリパーを外して、ローターを外して…
現れたバックプレートはブレンボローター345mmとの干渉を避けるため加工します。
グラインダーで切る人もいますが、自分は金切りバサミで挑戦です。
外周に切り目を入れてからぐるっと切断しました。
(この方法では腱鞘炎に! お勧めしません)
そして外周をペーパーで均してから防錆塗装をしました。
ハブのフランジ面の塗膜等の汚れや錆をワイヤブラシで清掃します。
そしてローターを装着。
英字マニュアルによると、ローター外周の振れ限度は0.07mm以下だそうです。
が、とてもそんな数値には収まりません?!
フランジに光明譚をつけて当たりを確認すると・・・(前輪の画像)
微小な塗装カスや鉄粉・フランジ面のチョットした傷等が悪さをしていることが判明。
つけたり、測ったり、外したり・・・ ローターとハブの位置(5穴)を替えたり・・・
何度も何度も繰り返して、ようやく基準値に収めました。
リヤキャリパーの比較。でかい! でも見た目より軽いです。純正と変わらないか?
キャリパーのピストンは入側・出側で径が異なり、入側が小さくなっています。
入側はパッドが入り込みやすいリーディング作用的な特性を考慮しているのでしょう。
ブリーダーバルブは上側に来るので、軸前の右用・左用があるということは・・・
ブレンボキャリパーは軸前装着車用と軸後装着車用では流用出来ないのですね。
例えば前輪を考えた場合、GT-Rは軸前装着ですが、AMGやポルシェは軸後装着の
ものも多いようなので注意が必要だと思います。
英文の説明書には”キャリパー装着にはロックタイトを使わないで!”と書いてありましたが、
後輪キャリパー固定ボルトにはセルフロックの薬剤が塗布されている一方で
前輪キャリパー固定ボルトには塗布されていませんでした。 なぜ?!
後輪はブレーキパッドは後からでも装着できますが、前輪はキャリパーの脱着が必要です。
ブレーキパッドの材質はよくある欧州車風のものですごく柔らかいです。
ブレーキパッドの端部を削ってみましたが、1枚のパッドの両端で硬さが違いました。
日本製では考えられませんが、パッド製造過程での問題でしょうか。
パッド裏側には鳴き防止シムが接着されていますが、その上とその他接触・摺動部にも
塗布して装着しました。
装着すると、こんな感じ。
続いてブレンボ純正のGoodrich製メッシュホースを装着して、後輪は完了です。