山間部では紅葉も始まり、冬一歩づつ近づく今日この頃。
スキーシーズンはもうすぐですね。
冬支度と言えば… スタッドレスタイヤ。 太洋自動車でも取り扱っています。
そして、忘れてはいけないのが… 下回りの防錆です。
最近のクルマ、特に乗用車系はいつまでも末永く持つようには作られていません。
耐久消費年数の目安は10年だそうですが、何も防錆をせずスキーに行き続けると
下回りは少しづつ蝕まれ、見事にボロボロになってしまいます。
ジムニーなどのオフロード系の車両は比較的しっかりと防錆がされていますが、
それでもサスペンション周りやリヤボディ周りは足りない部分があったりします。
参考までに、とあるジムニー(1世代前のモデル)の下周りの錆の様子です。
上記は極端な例ですが、スキーによく行かれる方は防錆は必須です。
そして、防錆処理は未だ錆の発生していない、新車のうちが絶好の機会です。
先日、防錆処理を施した新型ジムニーシエラの施工を紹介します。
クルマは小さいですが、本格4輪駆動車。
正直なところ、先日の三菱デリカより大変でした。
まず、基本の取り外し部品は、タイヤやフェンダーライナーです。
今回はお客様のご要望(オプション;OP)で燃料タンクの金属カバー(ガード)両面にも施工。
さらに、マフラーも脱着、フロントバンパーレインフォース周りをしっかりと
処理するために追加でグリル周り&フロントバンパーも取り外しました。(OP)
シエラのフェンダーライナーはオーバーフェンダーンダーが後から付いています。
オーバーフェンダーンダーは脱着再使用は難しいので、どうにか頑張って
フェンダーライナーの脱着をしましたが、知恵の輪のようでかなり手こずりました。
フェンダーライナーには多少の目立たない曲げ跡?!が生じますので予めご了承下さい。
さらに、オプション(OP)追加の箇所がいろいろと。
熱の影響がありノックスドール施工出来ないブレーキ周り。
キャリパーにはメタリック&クリヤ(ウレタン)塗装を施しました。(OP)
遮熱板周りは同じようにウレタン塗装をして、その上からワコーズの塩害防止塗料を
重ねて塗布させて頂きました。(OP)
この、フロントのナックル(球状の箇所)の養生、意外と大変なんです(笑)
そして、アルミで出来ている エンジンオイルパン、トランスミッション、トランスファー。
こちらにも、メタリック&クリヤ(ウレタン)塗装を施しました。(OP)
良質なアルミで出来ており、比較的耐食性は高いと思われますが…
他メーカーでは一回雪国に行っただけでアルミパーツ表面が錆びて塩を吹いたように
なってしまうクルマも多々あります。
そして、ワコーズ塩害防止塗料で回転部分の前後プロペラシャフトを塗装。
フロントバンパーレインフォース表側も塗装。内側はノックスドール750。
一番大切なフレームは内側から浸透性防錆ワックス ノックスドール750を施工します。
通常のメニューにはありませんが、サイドシルにも前後から施工しました。
そして、いきなりですが、ノックスドール吹付完了後の状態に。
なぜなら、必死に作業しているので写真を撮るゆとりがありませんでした(笑)
吹付ガンを終えた後に、奥まったところや塗り切れない部分にはスプレータイプの
ノックスドール900で隅々まで塗装しました。
フロントフェンダーパネル裏側にもノックスドール900施工しています。
今回、フレームやボディ周りの主要な部分にはノックスドール900を施工。
メーカーで強力防錆がされている個所に対してはEnmei650を施工しています。
また、ご要望(OP)でフロントブレーキ遮熱板やリヤドラムブレーキ周りは
ワコーズ塩害防止塗料(高級なエポキシ塗料)を使用しています。
ノックスドールは専用ガンで噴射塗装すると、ツナギも帽子も真っ黒。
防毒マスクをしての作業ですが、次回は防護メガネも忘れずに装着しようと思います。
翌日乾燥したころ合いを見計らって外したパーツを取り付けます。
美しい仕上がりをどうぞご覧ください。
最後に、ボンネット端部やドア下側にも浸透性防錆ワックスを施工。
といった、作業でノックスドール本格防錆を完了いたしました。
多岐に渡るいろいろと手間と材料費のかかる作業ではありますが、
長らく愛車を可愛がって頂けますよう、精一杯の施工をさせて頂きました。
ぜひ、長らく愛車と共に楽しいカーライフをお過ごし頂けると嬉しい限りです。
ノックスドール施工 ジムニーシエラ①をご紹介させて頂きました。
感の良い方はお気づきかもしれませんが、何故に①? かと言えば…
実はこの先にもジムニーシエラの防錆をご用命頂いているのです。
納車まで1年以上かかる大人気のジムニーシエラ。
待った分だけ、愛車にかける愛情も増すのだなぁ~と感じました(^^)