先週の日曜日、休みですが... ノックスドール施工です。
工場の補修で業者さんが工事に来ていたので、
お車引き取りのご来店2件と合わせて盛りだくさん。
平日だとまとまった時間が取れず
じっくりと取りかかれないので、
集中して取り掛かれるかと思いましたが...
その他も色々で何気に慌ただしい一日となりました(笑)
昨年ノックスドールを扱い始めてから、デリカスターワゴン、
ジムニーシエラ4台、キャリイトラック、スカイライン3台他... など
色々な車種で様々な内容のノックスドール施工をご用命頂きました。
現在は予約が2件、問い合わせ数件頂いています。
2月&3月は車検が集中しておりこれ以上の受付は難しいかもしれません。
ノックスドール施工をご用命の際にはお早めにお問い合わせ下さい。
そして、今日の本題。スズキジムニー&ジムニーシエラは
ノックスドール施工の難易度が高いと常々感じます。
今日はジムニーのノックスドール施工についてちょっと詳しく説明を。
なぜ大変かと言えば...
まずは取り外す部品が多いです。
大きなタイヤはもちろんですが、外しにくいフェンダーライナーや
前から3分割のマフラー、ご用命によっては前後バンパーやグリルなど...
そしてマスキング養生が大変で。
フロント周りのボディパネルや、フェンダー&サイドステップの形が
複雑なのでマスキングテープ&マスカーを2重で貼り付けるのも一苦労。
エンジンやトランスミッション、トランスファー、トランスファーステー、
フロントナックル、ブレーキキャリパーなどの養生もやりがいたっぷり。
エンジンの周りなどはフロントデフが邪魔をして養生がやりづらいのです〜。
エンジンルーム周りにも詰め物をしてノックスドールの飛散を防いでいますが
どんなに完璧に防いだつもりでも若干はエンジンルーム内に飛び散ります。
まあ、飛んだとしても専用のディグリーザー(洗浄剤)或いは、灯油を使えば
余計な所に付いてしまったノックスドールも清掃できます。
さらにフレーム構造なので、ノックスドール700または750を使って
内部防錆をする箇所も多く、またタップリ使用します。
加えてボディ下部、サイドステップドア下側なども内部防錆が必要です。
前・後・中間プロペラシャフトなどの回転部分や、熱の影響を受ける
フロントブレーキディスクカバーやリアドラムブレーキ等は
別途オプションで ワコーズ塩害防止塗料での塗装となります。
そして主題であるノックスドール900を使った防錆塗装に関しても、
一筋縄ではいかないのです
何故なら、フレームやボディパネルなどが複雑に入り組んでいるからです。
ボディの下側の養生した内部に潜り込んで、前から塗装をして後ろを向くと、
まだまだ塗れてない部分が見えます。
そして後ろからもう一度塗り終えて、横から見ると〜?!
さらに塗れてない部分が発見できます。
そしてもう一度見直すと、フレームの奥の方やサスペンションアームの
影の方などなど塗っても塗っても塗れてないところが見つかります。
右手に塗装ガン、左手に照明を持ちながら、普通の乗用車の2倍の
ノックスドールと時間を使って塗装して、防毒マスクや被り物つなぎなどは真っ黒、
両手がパンパンになるぐらい頑張って仕上げても...
翌日養生を剥がしてみると、
あちらこちらに塗り切れていない部分が発見できたりします(笑)
それをさらにスプレーで追加塗りをして…
あらためて見直すと常に新たな発見が!!(笑)
ジムニーは通常のクルマの2倍以上の量のノックスドールを
軽々と消費してしまう恐ろしいクルマなんです(苦笑)
翌日も追加塗装をしながら、じっくりと乾燥時間をおいて翌々日に組み立てます。
細かいことろ気にせず、こんなもんだと思ってしまえばそれで済むのですが...
こだわってしまう性分なので仕方がないですね~。
とはいえ、人間のすることなので100点満点の超完璧はありませんので悪しからず。
ディーラーの新車オプションやスタンドでの割安なノックスドール施工もありますが、
ほんの数時間でさらっと仕上げるノックスドール施工を求める方は当社では少ないようです。
ホームページの写真を比べた限りでは雪国の防錆専門店と比べても丁寧な仕事をしていると
自分では感じています。(個人の主観です)
出来る限り丁寧に〜 が太洋自動車ならではの仕事&存在意義なのではないかな
と思っています。
ジムニーの場合は要望に応じて、膜厚の厚いノックスドール1600施工や、
トランスミッションやトランスファー、フロントブレーキキャリパー、
マフラーの塗装、スペアタイヤブラケットやヘッドライトを外しての塗装、
さらにボンネット裏や各パーツを外してのエンジンルーム内部塗装、
ボディ各部の閉断面部分への内部防錆、それぞれの防錆剤を通常のジムニーの
2倍ぐらい(つまりFF乗用車の4倍?!) 使いみっちりと念入りに施すなど...
様々なオプションオーダーメイドがあります。
通常の整備では自動車整備振興会によって基準工数×時間単価と言う
わかりやすい料金体系が確立されています。
このノックスドールに関しては、決まった工数というものがなく、
それぞれにどれぐらいの時間がかかり、どれぐらいの費用が適正なのか?!
毎回検証を重ねていますが、今のところ掛かった手間(時間)だけの
費用は頂けていない状態です。
作業効率や作業時間消耗品など、 色々なことを考えながらの作業ですが、
大分内容が見えてきたので、なるべく早めにメニューごとの料金体系を
提示出来るようにしたいなと思っています。